お知らせ

「手話学習者交流会②」を開催しました(令和7年度)

手話を学んだ経験のある方を対象とした手話通訳者を交えての交流会を開催しました。

内容

前半は、事前に記入した疑問や質問に回答しました。

<手話の単語や表現についての質問と回答>

(質問)うなずき等で文法を表す事について
(回答)通常の日本語の会話ではどのタイミングでうなずいているのかを意識した上で、手話の表現の時にどこでうなずくのかを考える。うなずく場所は、人それぞれである。気負わずに難しく考えず、自分のタイミングで良い。

(質問)一人で2役、3役を切り替えるのが難しい。
(回答)母と娘、姉と妹、店員と客など、自分と相手との関係性により目線や態度を使い分ける。

(質問)地域により手話の表現方法が違う
(回答)日本語と同様、方言があるのは仕方ない。

(質問)医療や福祉関連の職場で使える手話について(具体的に知りたい単語や文章に対して回答)
(回答)
・「最終排便はいつ?」→「うんこ出た?」「いつ?」の様に簡単で答えやすい質問に置き替える。
・「むせこみがが増えた」「誤嚥」→ジェスチャー+多いの手話で表現する。
・「今日の仕事はどうだった?」→質問は初心者の場合、人差し指を振る手話でOK
・今日の出来事についての会話→簡単な文書でOK(「花が咲いてるね。」等)
※初心者が使う手話は、ろう者が読み取ってくれるので細かい事は気にせず使って欲しい。
・パーキンソン病、介護、癌など病状にレベルがある場合→Lの手話+数字で表現する。その場合(病状などが)思い数値はどちらかを明確にして、空間に表を作るような表現をする。
・ライフプラン、看取り、就労支援→単語の直訳ではなく、言葉の意味をかみ砕いて説明した方が相手に伝わる。

後半は、例文を手話で表現し他の人がそれに答える実践を行いました。

例文)ここ寒い、いつか一緒に富士山に登りませんか?、私は目玉焼きが得意です、今日はすっごく暑い、明日10時にここに集まってください、〇〇さんをここに読んで、寒気するヤバい

※ろう者の知り合いがいなくても、相手に手話の表現を読み取ってもらうことが練習になる。その後、ステップアップとして、様々な人とコミュニケーションをとる機会を増やしていくと良い。

最後に質問に回答。例文の表現の際に疑問に思ったことなどを確認し、感想を書いてもらい終了とした。

終了後のアンケートより「感想」

  • 勉強になります。講座などでは教えてくれない手話の技とかコミュニケーションの方法とか、単語を知らなくてものりこえる技術とか、なるほどーと思います。臆することなく、手話を使っていきたいと思います。
  • 楽しかったです。ありがとうございました。手話を学びたいのですが、ろう者のお友達がいないので会話をすることがないです。
  • 単語ひとつひとつで良いから、会話出来るようにしていきたい。
  • どうしても耳で聞こえる事で手話してしまっている。
  • 覚えた手話は表出するのが大事。
  • 会話が続くような問い掛けを工夫する、難しく考えすぎない。
  • 話し言葉で考えず書き言葉で考えてみる。
  • あまり難しく考えないで今の自分のレベルの単語で会話することが大事だとわかりました。
  • 今のレベルより少し高いレベルの話ですが勉強になるので次回も参加したいです。

以前の「手話学習交流会」の様子

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次回開催日

次回は、令和7年8月26日(火)13:30~15:00 です。
開催日の一か月前からこちらのフォームにて申込受付を開始します。
https://forms.gle/7VBnQgdMSFJoa2TZ8

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