お知らせ

「手話学習者交流会④」を開催しました(令和7年度)

手話を学んだ経験のある方を対象とした手話通訳者を交えての交流会を開催しました。

内容

 最初に、受講者が事前に記入した手話の疑問や質問への回答を行いましたので、下記にまとめます。  

Q. 日本語の例文を手話表現するのが不得手であるがどうしたら良いか?
A. (書き言葉ではなく)話し言葉で考える事。

Q. 初対面と慣れた人との使い分けがあるのか?「なるほど」「確かに」「本当に?」などの敬語表現はどうしたら良いのか?
A. 初めての相手に対して(手話を使い慣れていない人の)話し言葉の手話表現は失礼ではない。むしろそのほうが伝わりやすい(伝わりやすさを第一に考える)。相手を敬っていることは(手話でなくとも)表情や態度などで伝えようとすれば伝わる。

Q. 〇〇人(人数)の表現について
A. 右手・左手に決まりはない。数を表現した手でそのまま「人(にん)」を表現する場合もある。会話の流れなどによる。

Q. 顔の表現が難しい。
A. 書き言葉に置き換えようと考えていると表情・表現が乏しくなりがち。どう表現するか?を考える事。

Q. 「ちょうど良い」の表現について
A. 「大丈夫」でもOK。(ただし、会話の流れによっては「大丈夫」ではない表現のほうが良い事もある。)

Q. 「久慈市山形町」の表現について
A. 「山形」は、「山形県」の手話(さくらんぼ)で伝わる。

Q. 「猫がニャーニャー」「犬がワンワン」の表現
A. ろう者は鳴き声を聞く事がないが知識として知っている。動物の手話+鳴いている(音を発している)事が伝わればOK。

Q. 「バランスの良い食事」の表現
A. 「バランスが良い」を具体的に表現しようとすると難しくなるため「何でも食べる」と表現すると良い。但し、食べては駄目なものなど伝えるべき重要な事があればきちんと伝える。

その後、実践を行った。

講師の手話を読み取り、口語体でプリントに書留めた。受講者の回答を比べると、内容の大筋は同じだが細かいニュアンスが違う。しかし、全員正解である。それぞれに受け止めたニュアンスに多少違いがあっても会話は進む。会話を進めることで、すり合わせをしていく、それがコミュニケーションである。

手話を取得するには、長い時間手話に触れる事が重要。動画ではなく生身の人間が良い。動画を見る場合も対話をしているものを選ぶと良い。とにかく手話を使う人と関わる事。

終了後のアンケートより「感想」

  • 顔の表情と手話表現のペア・マッチングがまだ不得手です。ろうあ者さんと違い、難聴者は無表情での手話表現になりがちです。これもコミュニケーション機会を増やしながら、自然に発するように心掛けたいと思います。
  • 楽しく学ぶことが出来ました。手話を表出するとき、考えすぎてしまうため考えすぎないようにしたいと思います。
  • 手話に表情をつけて表現することの大切さをあらためて感じました。表情も合わせて練習が必要です。
  • 手話を難しく考えていたけど、わからない単語は捨てていいと言われて楽になりました。会話がつながってコミュニケーションできるようにしていきたいと思います。
  • 本日は、顔の表現や読み取り方を教えてもらいました。ほかの方の表現も見れて良かったです。
  • 勉強になりました!顔は大事だなあと改めて。講師の手話をいっぱい見たいです。

以前の「手話学習交流会」の様子

令和7年9月 / 令和7年7月 / 令和7年5月 / 令和7年3月 / 令和7年1月 / 令和6年11月 / 令和6年9月  / 令和6年7月 / 令和6年5月

次回開催日

次回は、令和7年11月11日(火)13:30~15:00 です。
開催日の一か月前からこちらのフォームにて申込受付を開始します。
https://forms.gle/7VBnQgdMSFJoa2TZ8

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