「手話学習者交流会⑤」を開催しました(令和7年度)
手話を学んだ経験のある方を対象とした手話通訳者を交えての交流会を開催しました。
内容
受講者が事前に記入した疑問や質問を元に手話通訳者解説を行った。
「人気」は、「にんき」「ひとけ」、「上手」「下手」は、「じょうず⇔へた」「うわて⇔したて」「かみて⇔しもて」など、同じ言葉でも読み方や意味が違う。このような違いは、ろう者には解りにくいため、意味を伝えることを意識しながら手話を工夫する必要がある。
説明の後、これらの言葉を使い例文を作り手話で表現する演習を行った。
例文1)パンダ/好き/たくさん/子ども/大人/人気
例文1の「好き」の単語を表現する際の表情によって「自分は好き」なのか「一般的に皆が好き」なのかのニュアンスが変わる。
例文2)でも/今/パンダ/いない/日本/さみしい(泣)
例文2の(泣)のところで泣くジェスチャーを入れてもOK
例文3)友人/女友達/ミシン/手縫い/上手/でも/私/下手/うん!/くやしい
例文3で、友達が得意なのは「ミシン」と「手縫い」なのか「洋裁全般」なのかは、この時点では明確ではないが、会話を続けることでその詳細が解ってくる。会話のやりとりを継続することが手話の上達につながる。
「マシ」、「まあまあ」、「充分」などの程度を表す言葉の個人ごとの認識の違いを確認。このような言葉の認識は、ろう者とも違いがあるため、細かいニュアンスを伝えるためには、表情をつけた方が良い。
解らない手話があれば、オウム返し+表情で伝える。
「なんで来た?」のように、意味が色々ある言葉の手話について解説。
終了後のアンケートより「感想」
- 空間を使っての位置関係、表情の強弱をもっと学んでいきたいと思った。
- 何度も同じ教えに自分が頭に入っていないのを痛感です。顔の表情と映像化が一番大事なこと、ろうの方は目で見る情報になるので、なんとかこなしていければと思いました。人によって感じ方が違うのも日常で気を付けていなかったり、やりとりを続けられる会話を心がけたいです。
以前の「手話学習交流会」の様子
令和7年9月 / 令和7年7月 / 令和7年5月 / 令和7年3月 / 令和7年1月 / 令和6年11月 / 令和6年9月 / 令和6年7月 / 令和6年5月
次回開催日
次回は、令和8年2月24日(火)13:30~15:00 です。
開催日の一か月前からこちらのフォームにて申込受付を開始します。
https://forms.gle/7VBnQgdMSFJoa2TZ8
