「手話学習者交流会⑥」を開催しました(令和7年度)
手話を学んだ経験のある方を対象とした手話通訳者を交えての交流会を開催しました。
内容
事前に参加者が記入した疑問や質問を基に解説。
Q. 文章の組み立て方。一般の文章ではあるのに手話でははぶかれることもあり、はぶく部分がわかりません。
A. 例えば、朝、近所の小学生に声をかける「いってらっしゃい」には「気をつけてね」や「おはよう」の意味や気持ちが含まれており、声のかけ方でその気持ちは伝わっている。普段の生活で言葉を発する際にもこのようにはぶいている言葉があることに気づくこと。手話の初心者は分かる範囲で表現すれば、聴こえない人は読み取ってくれる。
Q. 「みる」の手話の見分けについて。
A. 「眺める」、「のぞきみる」、「試してみる」、「かえりみる」など様々な使い方がある。
「(普段飲まない)ブラックコーヒーを飲んでみる」→「みる」を手話表現するのではなく、ちょっとなめてみる・試飲するなどのジェスチャーや表情で補足する。
「岩手山・向かいの人・スカイツリーを下からみる」→目線の位置でニュアンスを補足する。
「運んでみる」、「味をみる」→その動作のジェスチャーで補足する。
「優しそうにみえる」→「私は優しいと思う」に言い換える。
「観る」→どんな感情で見たのかが伝わると良い。
Q. 他の地域で学んだ手話が通じるか?
A. 関東以北は大体同じである。関西地方は違うこともある。
Q. 「わざと置いたの」の表現。ふざけている時と良かれと思っている時がある。
A. ふざけている場合は、表情やジェスチャーでふざけていることを表現する。
Q. 「アロマテラピー」の表現
A. 香り+落ち着く・リラックスなどその効果の単語を結びつける。医療行為ではないので治療は使えない。
Q. 指差しは健常者の世界では失礼に当たるが、手話の世界では普通のこととされている。(使い方について)
A. 指差しは手話には必要な情報であるため、失礼ではない。
Q. お疲れさま・おはようございます+αの表現について。
A. 状況により様々な表現が考えられる。
お疲れさま+「お先します(自分が先に帰る、ごめん)」、「お腹が空いたからさっさと帰る」「がんばる」、「また明日」、「失礼します」
おはようございます+「寒いね」、「暑いね」、「今日もよろしくお願いします」
※ 声をかけることにより相手が手話でリアクションしてくれたらそれも学びになる。
終了後のアンケートより「感想」
- まだまだ幼児レベルにも達していない手話なので悩まないで相手に甘えていいのだと楽になりました。でも、最後の方の質問などでやっぱり難しいと思いました、表情は特にむずかしい。
- 最後の講座ありがとうございました。おひさまにも顔を出してもらえるとうれしいです。
- あるサークルで、ろうあ者の方の手話表現を口頭で口話直訳しております。手話の終わり範囲によって長短があり、いつから口語発語をしたらいいか迷います。手話通訳とは逆ですが、口語通訳のコツといったものをレクチャーして頂ければ幸いです。宜しくお願いいたします。
- 手話は少ない単語でいろいろな感情とか状況を表現できる便利な言語だと思いました。
- とてもわかりやすい説明でした。例文を使っての表現もよくわかりました。思いっきりまちがっても良いということで、わからなくともできないことがはずかしいことではないと言うことがわかって楽しく時間を過ごせました。少しずつ思い出しながら再学習していきたいと思います。
- 日常使う表現を楽しく聞くことが出来て良かったです。又、参加したいです。
- 手話も奥が深いと感じましたが、超初心者なので教わったままを覚えるのが先かなと思いました。なかなか覚えられませんが、機会があればまた参加したいと思っています。
- 表現は顔。はぶいて良い。
- 初心者でも顔で表現することで感情を出せて、相手に伝わるということがわかり、今後、気をつけていきたいと思いました。また、指さしについては、ろう者にとって必要な表現であるので失礼にならないということで、使っていきたいです。
- 経験のある方や講師の方のやりとり、話し方に触れることができて、とても貴重な時間になりました。もっと手話をできる様になりたい、手話で会話を出来る様になりたいと思いました。12歳の無ず子が耳が聞こえないので(知的もあり)簡単なやり取りを増やしてコミュニケーションをとれたら楽しいだろうなと思います。ありがとうございました。
- 面白かったです。どんどん広がるお話、興味深かったです。質問にも、沢山答えて頂きありがとうございました。
- 端的でわかりやすい講義でした。楽しく学べました。ただ自分がやれるかどうかですが、手話は会話と同じにとのことに気持ちが楽になりました。表情付けの大事さを再認識しました。どうもありがとうございます。
- 手話の単語だけで伝えようとせず、表情も意識しようと思いました。

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